とあるIT屋の独白

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人たらしであることと偉くなること

日本だと豊臣秀吉に代表されるような、人たらしであることが、偉くなるために必要な印象を私は持っています。最近の日本の総理大臣、安倍さんも菅さんも、リーダーシップというよりは、どちらかというと人心掌握が上手いタイプな感じをしています。
下記の記事にある、菅さんの振る舞いなんかまさにそうでしょう。前任の安倍さんであったり現在自民党幹事長の二階さんもそうですが、人心掌握系の人が日本の政治の中枢にいることが直近では多いような気もしています。

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ただ、秀吉が人たらしであることは、あくまで後世の人が伝えてきた歴史であると私は考えていて、本当に秀吉が人たらしであったかは分かりません。人たらしでないと偉くなれない、みたいな後世の人が作ったストーリーで、秀吉が祭り上げられた可能性もあるのではとは感じます。
そして、人たらしであるためには人に好かれなきゃいけないという、強迫観念みたいなものが生まれてしまう面もあると思います。もちろん偉くなるためには、そういうことも必要という考えは理解はできます。ただ、自分の特性を鑑みずに、無理に人に好かれようとするのも違うかなとは思います。一昔前は、それがある種必須であるような雰囲気もあった気がしますが、今の時代そういった考えは少しずつ変わってきてはいるとは思います。

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そもそも、人たらしじゃなきゃ偉くなれないという考え方は、個人的にはあまり好きじゃないです。戦国時代においてもその後に続く江戸時代の先駆けとなったのは織田信長だし、織田信長が人たらしであったという話はあまり聞きません。
昨今の日本の状況はどちらかというと、戦国時代のカオスな状況に近い感じはしています。誰も何が正解が分からないし、どういう方向に行くべきかも定まってない。そんな時は、とりあえずこっち行ってみようぜと言える人であって、強い意志を持った人が求められているのではないでしょうか。
下記の記事には「一流の男は人に好かれようとしない」と書かれています。もちろん、一流の考え方は時代によって変わると思うし、人たらしが一流であった時代もあるとは思います。ただ、今の時代は人に無理に好かれるよりは「自分はどうしたいのか」という意志を持った人が、人を惹きつけるのではないかと感じました。

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