とあるIT屋の独白

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プログラマティック広告について考えてみる

Web広告においてその多くは「プログラマティック広告」と呼ばれるものです。昨今、オンラインの広告において様々な課題が指摘されるなかで、このプログラマティック広告が今後どうなるか、少し書いてみたいと思います。
まず、プログラマティック広告の概要について、下記の記事にまとめられています。すごくざっくりだと、ある広告の枠に対して、広告を出したい人が複数いたときに、オークションなどして収益が高いものを表示するような仕組みです。

biz.toyokeizai.net


プログラマティック広告の市場規模については伸びている状況です。ただ、最近取り上げられているように、枠を提供するメディアの品質、アドフラウドの問題、Cookieデータの規制、などなど様々問題はあります。曲がり角にきている時期とは感じます。

ferret-plus.com


プログラマティック広告のキモとなる部分は、下記の記事にある通り「データに基づいて「いつ」「どこで」「誰に」「どんなフォーマットで」広告を見てもらうかを精密にコントロールできる」という点にあります。この考え方自体は間違ってないと思っていて、ただそこに対する広告の質であったり、ユーザに対する配慮が今まで以上に求められているのではと思います。

marketing.itmedia.co.jp

 

下記の記事にある取引の透明性も、プログラマティック広告において重要になってきます。昨今、政府も広告取引の透明性について言及していて、まだまだ日本のオンライン広告において改善余地があるのではと思います。逆に現在の状況を踏まえて、こういった状況にフィットするような配信の仕組みを構築できれば、市場自体は伸びてきているのでまだまだ参入できる余地はあるのかなとは感じます。

digiday.jp