とあるIT屋の独白

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電子契約の仕組み

コロナの影響もあってか、今年に入ってから電子契約がメッチャ話題になってます。電子契約とはオンライン上で契約できる仕組み、と言ってしまえばそれまでなんですが、もうすこし細かいところふくめ今回は少し書いてみたいと思います。
まず概要などについて、下記の記事にまとめられています。基本的に使われる技術としては基本情報技術者試験などでよく見られる、公開鍵暗号方式です。自分が持ってる秘密鍵で暗号化して、受信者が復号鍵で復号が可能であることから、送信者の本人証明となるものになります。

www.cloudsign.jp


もう少し詳しい流れが、下記の記事にまとめられています。電子契約を行う際は、送信者がファイルに電子署名を付与した上で秘密鍵で暗号化します。その際に「電子認証事業者」と呼ばれる業者が、その署名が問題ないことを証明することで、信頼性を担保しています。そして、受信者は複合のための公開鍵と証明書を受け取り、複合と証明の妥当性が担保されれば送信者が送った文書は妥当であると判断ができます。

keiyaku-hikaku.info

 

法律的には「電子署名法」に、ここらへんの決まりが書かれています。
「本人だけが行うことが出来る方法で電子署名が行われていれば、その電子文書は真正に成立したものと推定する」とみなすようです。

paperless-gate.com


法律的に定められている仕組みは上記のような内容ですが、ブロックチェーンの利用も検討されていたりします。事例等は下記の記事にありますが、「電子署名された契約書のハッシュ値ブロックチェーンに書き込む」ことで改ざん対策を強化しているといったものがあります。複数のプロトコルが出ている状態で、まだまだデファクトがこれといったものが出ていない状況ですねぇ。

baasinfo.net