とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

SSP(Supply Side Platform)について考えてみる

以前に本ブログで広告配信を行うシステムのDSPについて取り上げた中で、SSPについても少し触れましたが、
https://toaruit.hatenablog.com/entry/2018/07/03/223322
今回はその接続先であるSSPについて、取り上げてみたいと思います。
まずSSPの役割ですが、下記の記事にまとめられています。基本的にはSSPはメディア(広告を表示するサイト)から接続され、広告の配信を行います、複数のアドネットワークやDSPからのハブになる感じですね。メディエーションやRTB(オークション)の機能が実装されていて、一番収益の高そうな広告をメディアに渡します。

【第3回 SSP活用でメディアが広告収益を最大化させるためのポイント】
https://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/1211/15/news004.htm

一つのメディアに対し、一つのSSPで配信されてるのであればよいのですが、そうでない場合もあって複数のSSPとサイトが接続されることもあります。これが以前に本ブログで紹介したヘッダービディングです。
https://toaruit.hatenablog.com/entry/2018/10/27/174456

メディア側は選択肢が多いほど、自社の表示枠を高く買ってくれる可能性があるので、SSPうしの競争も激しくなるわけです。加えて、最近はSSPを介さずに直接メディアにDSPを接続するような動きもあって、SSPの意義自体が見直されてきてるのかなと感じます。

【「差別化のポイント」:エージェンシーがアドテクとの交渉に力を入れている】
https://digiday.jp/agencies/point-differentiation-agencies-tougher-negotiations-ad-tech-vendors/

日本でも、DSPとしてサービス提供されているLogicadにて、広告主が直接メディアの広告枠に配信できるようなサービスを始めていたりします。広告主・メディアの双方が、信頼できそうな相手を選ぶような流れもあるのかなと思います。

【Logicad for Publishersがヘッダービディングによる広告配信を開始】
https://markezine.jp/article/detail/32113