とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

PoCは活かされているか

以前に本ブログでPoCとは何かについて、取り上げました。
https://toaruit.hatenablog.com/entry/2018/04/01/224326
今回はPoCの結果をいかに活かしていくかという点について、取り上げたいと思います。
PoCを行う企業が増えるにつれ、「PoC貧乏」という言葉も聞くようになりました。PoC貧乏とは、いつまでもPoCのフェーズが終わらずコストばかりが増えていくことを指します。

【デジタル活用を阻む「PoC貧乏」、脱出の鍵はアジャイル
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00138/100100153/

上記記事にある通り、PoCから成果に結び付けられない要因として、まず目的が不明確であるということと、あと実際にPoCの後の施策実行がうまく回せていない点かなと感じています。PoCに関する記事を見ると、やり方について触れられているものはけっこうあるものの、その後どうすればいいのという点があまり触れられてなかったりします。
いま一度PoCの役割を確認すると事業価値の仮説検証であって、思いついたものを検証するというものではない点です。下記の記事で書かれている通り、まずPoCの前に顧客価値とは何かを定める必要があって、そのその後にPoC、最後に事業化が見込まれれば計画や組織の構築という流れとなっています。

【PoCで失敗する3つの理由】
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1811/27/news002.html

PoCに限った話ではないのですが、まずは目的や自分達が提供する価値を定めてから、新しいことに取り組むべきだなと改めて感じました。