とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

マスターデータの管理について

システムを構築・運用する際、マスターがきちんと整備されていることは、成功の大事な要件な気がします。というわけで、今回はマスターデータについて取り上げてみます。
マスターデータといえば、商品マスターであったり顧客マスターが思い浮かぶでしょう。ただ、なぜこれらがマスターとして位置付けられているか、私もそうですがそこまで意識することはないかもしれません。これがマスターだという線引きは現場によって異なるかもしれませんが、下記の記事にある「システムを構築していく段階から必要なデータ」がおおむね当てはまるかなと。

【マスターデータとは?マスターデータの意味を丁寧に解説】
https://fukaichi.jp/web-marketing-glossary-list/master-data

もちろんシステム構築以後も運用のときにマスターは更新されていくわけで、更新が適切に行われないとシステムの利用価値も下がってしまうわけです。例えば下記の記事にあるような社員の部署異動の例なんかは、けっこうあるあるかなと感じます。

【マスターデータ管理のメリットと進め方】
https://www.cloudtimes.jp/dynamics365/blog/master-data-management.html

会社の規模が大きくなると、複数のシステムを運用していく必要性が出てくると思います。マスターデーターをどう管理していくのかは重要だけど、システムを設計するときに見過ごされがちな観点と感じます。下記の記事によると、マスターデータ管理(MDM)の成熟度が高い組織は「効率化やビジネス成果を実現」できている傾向にあるそう。

【マスターデータ管理(MDM)の成熟度がビジネスの成果に影響する】
https://www.atmarkit.co.jp/ait/spv/1907/19/news032.html

システム側の方はMDMの重要性は理解している傾向にあるみたいなものの、やはりビジネス側からすると重要性は低いように見られてしまう感じがします。MDMは運用とセットで考えないといけないので、上手く協力するような体制を構築していく必要があると思います。