とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

昨今のアパレル業界について考えてみる

ZOZOの動向がしょっちゅうニュースになる通り、アパレルはなんだかんだ注目され、流行り廃りも早い業界になります。今回はこのアパレル業界について、個人的に気になったことを書いてみたいと思います。
少し前になりますが、GAPが原宿から撤退することが話題になりました。GAPの原宿といえば旗艦店なのですが、売上がすごく悪かったというわけではなく、ネットへのシフトというところが背景としてある、というのが広報からの発表。

【一体なぜ…?「GAP」原宿駅前の旗艦店を閉店へ】
https://sp.fnn.jp/posts/00044618HDK/201904081819_livenewsit_HDK

実態はどうかというと、原宿店の売上は探せなかったのですが会社全体の売上は下降傾向。そして、GAPだけでなくファストファッションに位置付けられる有名どころは、あまり調子がよくない様子。

【小島健輔が指摘する外資SPAの凋落要因】
http://shogyokai.jp/articles/-/1640

もちろんEC対応が十分でないという点もありますが、最も大きな要因として考えられるのは記事にもある「ローカル/パーソナル対応」。特に服は地域ごとに好みとか着るものが違うこともあり、今までの画一的な対応では顧客満足を得られなくなった、ということです。
ここら辺うまく対応したのが、ユニクロジーユー。下記の記事によると、他のファストファッションより高品質かつトレンドをつかんだものを投入した結果、シェアが伸びたそう。

【H&Mなど外資ファストファッションが苦戦に転じた3つの理由】
https://www.zakzak.co.jp/smp/eco/news/180719/eco1807190008-s1.html

ECは効率的にユーザにリーチするにはよい手段ですが、そもそも実店舗で売れないものがECで売れるかというと、そんなことはないかなと。なんだかんだで、実店舗以上の訴求の場はなく、そこで売れるものをまずは作り上げるべき、というのは素人目線ながら思うわけです。