とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

健全な競争ってなんだろう

私はここ数年、競争というものが嫌いで、できることなら競争せずにゆっくり過ごしたいと考えながら生活してきました。今回はこの競争について、私の考えを書いてみたいと思います。
この競争社会の中で、競争したくないという甘いことはいってられません。社会の競争で勝てなければ、家庭でも居づらくなるということにも、なりかねないわけで(私はまだ家庭はありませんが…)。下記の記事のように、生きにくい状況にもなってしまいます。

【日本のいびつな男女格差。なぜ男も女もツライのか…】
https://limo.media/articles/-/9229

そもそもになってしまいますが、今日本で行われてる種々の競争は果たして意味がある競争なのでしょうか。例えば、年収であったり売上であったり学歴であったり偏差値であったり、、、一般的に多くの人が競争する上での共通指標はこんな感じかなと思いますが、果たしてこれは競争として健全な姿なのか。
健全な競争とはどのようなものか。下記の記事でふれられていますが、恐れや疲弊を生むものは不健全で、互いを尊重できたり成長につながるのが健全といえるもの。私もなんとなくですがそう思います。

【競争のススメ】
https://www.motivation-up.com/up/race.html

また、下記の記事でふれられている通り、健全な競争をおこなうために、そもそもどういう環境でどういうルールで競争するか、という観点も必要になってくるわけです。ここに不公平感があるから、そもそも競争なんてやってられない、という人も出てくるのかなと感じます。

【子どもたちに正しく「競争」を体験させ教えないといじめもなくならない】
http://agora-web.jp/archives/1473298.html

少し極端な例ですが、アメリカ育ちのAさんと日本でずっと暮らしてるBさんがいて、AさんがBさんにTOEICの点数で勝負しようと持ちかけたらBさんはどう感じるでしょうか。普通に考えたらBさんは遠慮しとくよ、と言うと思います。ただここで、Aさんが仮にめっちゃ偉い人で、TOEICの点数が年収にも関係するというルールが作られたら、どうでしょうか。Bさんは嫌々ながらも、この競争に参加せざるをえないわけです。
ルールを決めるのは勝者の特権です。このルール通りに競争することで、参加者がそこそこ豊かになれれば、まぁいいかなと思うのですが、現在の日本はそうなってないケースが多くなってきてると感じます。一昔前は通用してたルールが環境変化に追いついてなく、そもそもそのルールの勝者でさえ疲弊するという、不毛な競争が行われてるのが現状露見されつつあるように思えます。
じゃあどうすればいいかというと、より多くの人が前向きに競争に参加できるよう、競争のルールを見直すのと、競争の種類を増やすことが、必要な時期にきてると考えています。下記の記事でふれられていることのですが、今の日本はダウントレンドに入ってしまっていて、打開するには多様性が必要になってくる、という考えに近いものがあります。

【国民性と多様性と競争力】
https://note.mu/taejun/n/n27dcf8f75319

上でも書いたことですが、競争とはあくまで「互いの尊重」と「成長」のためにあること。より多くの人が健全な競争に参加できることが、すなわち多様性につながり、最終的な日本のアップトレンドにもつながると思います。
今自分の目の前で繰り広げられている競争は、果たして健全なのか。もし自分が疲弊してたとしたら一度、立ち止まって考えてみるのもよいのではないでしょうか。