とあるIT屋の独白

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ステークホルダーとESG投資について

昨年末の日産のゴーン会長の逮捕劇に見られるように、今年も企業の不祥事がいくつかニュースになるかもしれません。これは企業のガバナンスにまだまだ問題があるからと思われるのですが、ガバナンスの仕組みを整えているはずの大企業でさえ不祥事でニュースになるので、いくら仕組み等でガバナンスを強化してもやはり何か足りないのかなと感じざるをえません。

会社は誰のためにあるものでしょうか。おそらく人それぞれ回答は違うと思いますが、ただ誰となる対象はステークホルダーとして考えられるもののいずれかになるでしょう。理想的には株主も大事だし従業員も大事だし顧客も大事だし…、なのですが全てのステークホルダーが対象という曖昧なものになると、結局絵に描いた餅になってしまうと下記の記事で触れられています。

【「全てのステークホルダーのため」の企業経営は絶対うまくいかない】
https://diamond.jp/articles/-/181183

会社に関わるステークホルダーにどう接するか明確になると、自ずとるべき行動とやってはいけない行動が見えてくるのかなと思います。投資家もそういった視点を加味して、投資先を選ぶようになってきているものと感じています、最近目にするESG投資というものです。ESG投資とは環境・社会・ガバナンスの視点で企業を評価し、投資するものとなります。短期視点ではなく中長期的な視点がそこには入ってきます。

【ESG投資の基本の「き」 なぜ今世界が注目しているのか】
https://forbesjapan.com/articles/detail/24403/1/1/1#

ESG投資で行う評価は、上述のステークホルダーとの接し方と関連します。下記の記事に書いてある通り、企業の活動をステークホルダーにどう配分してくか、いわゆるステークホルダー・バランスがESG投資で企業を評価する際に用いられる視点になります。

サステイナブルな企業評価の最近の動向-ステークホルダー・バランスに着目して-】
https://www.eyjapan.jp/library/issue/info-sensor/2018-06-02.html