とあるIT屋の独白

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タカタの経営破綻に見る不具合への対応

少し前ですが、エアバッグのタカタが経営破綻したとのニュースがありました。引き金となったのはアメリカでの大規模なリコールなのですが、下記の記事によると事故が必ずしもエアバッグによるものと断定されたわけでもなく、何となく気持ち悪い感じはします。

 

【タカタも米国にハメられた?リコール問題に残る不可解な事実】

http://www.mag2.com/p/news/257636

 

死亡事故の原因がタカタにあることが立証されていないにも関わらず、タカタが責任を負うのはいかがなものなのか、という意見もあります。

 

【タカタは悪事を働いたのだろうか? 安全を商売にするメーカーだぜ】

http://www.mag2.com/p/news/256848/5

 

ただ、このような事故が起こってしまった以上はやはりタカタ側にも説明責任があり、再現性がないから安全性に問題ないというのは、いささか説得力に欠けるものではあります。

 

【タカタ、破綻でも開き直る経営者の重い責任「何が悪かったんだろう」と高田会長兼社長】

http://toyokeizai.net/articles/-/178078?display=b

 

IT業界のエンジニアの方であれば一度は遭遇する再現性がない原因不明の事象、ソフトウェアの世界では特異なバグとして位置付けられます。

 

【特異なバグ】

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E7%95%B0%E3%81%AA%E3%83%90%E3%82%B0

 

特異なバグについては頻繁には発生しないものの、システムを止めてしまうこともあるので原因の説明を求められた時に、分かりませんとも言いづらい状況に陥ります。テスト工程で全てバグをつぶせればよいのですが、人間がやることなので不具合を0にするのはやはり難しいでしょう。となると、次の発想は不具合が出ても最悪の事態は起こさないようにするという、バグと共存するという考え方となります。