昨今、ニュースを賑わせている豊洲市場の問題ですが、興味をそそられて少し世間で言われていることと反対の視点から調べてみたので書いてみます。
事の発端は計画時に予定していた盛土が、実際には行われていなかったというもの。下記のまとめサイトに図付きで紹介されています。
http://togetter.com/li/1022892
計画が意図せず変更されて、かつそれが環境対策上もよくないということであれば、それは問題でしょう。ただ、素人目線ではありますが下記の記事を読むと一般的には、そんなにおかしな対応ではないようです。
【豊洲新市場の地下室は、盛土よりも衛生的で安全である、という技術論=内閣官房参与 藤井聡】
http://www.mag2.com/p/money/22807
都の実務担当もよかれと思って変更したようには感じますが、現場の判断で変更したということであればやはり問題です。ただ、下記の記事を読むと、ある程度の検討プロセスは経ている雰囲気はあります。
【小池百合子「豊洲劇場」と、報告書を読まずにいまさら文句を言う有識者問題(山本一郎) - 個人】
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20160915-00062196/
工事報告の時点で、あくまで現場レベルでの関係者間での了解はとれているといえるでしょう(Web上でも議事録は公開されていますが)。ただ、それでも問題として残るのは検討を経た結果、計画を変更することがトップに報告され承認を得られたかということです。
実はシステム開発において、現場レベルでは顧客と仕様について合意を得ていても、トップにひっくり返されるというのは往々にあることです。その場合は何とかトップを説得してことなきをえるか、指摘を受け入れて開発をやり直すかということになります。事前に意思決定者に判断をあおぐポイントは決めて、プロジェクトを進めないと後々しっぺ返しをくらいます。(私もそんな経験は何度かしてます)
ちなみに下記の記事を見ると今回の件、対応によっては穏便にすませられたのに小池知事が騒ぎを拡大させたとの見方があるようです。
【小池知事が豊洲騒動で見せた巧みな情報操作術とは?】
http://diamond.jp/articles/-/102492?display=b
もちろん、工事の受注金額に関する部分はまだ不明確な点があるので、そういったことを明るみにしたかったかもですね。
都の現場の人にとっては、中々やりきれない気持ちでいっぱいかもしれませんが。。