とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

評価と企業内の不正

まだまだ騒動が収束しない神戸製鋼の品質データ改ざん問題。扱ってるものが素材系であることもあり、その影響範囲も大きくなっています。

さて、その神戸製鋼ですが気になるのは社内で不正等が行われた際の指摘やチェックをする仕組みがなかったのか、という点になると思います。下記の記事を読むと一度シェアを獲得してしまうと、品質のチェックよりも自社のシェア維持や売上が優先されてしまうのではないかと感じます。

 

神戸製鋼も…名門企業が起こす不正の元凶は「世界一病」だ】

http://diamond.jp/articles/amp/145364?skin=amp

 

このような不正が起きても指摘できない状況を作る要因の一つとして、会社内の評価が挙げられます。評価を計測可能な成果で図ることはよいと思いますが、これが行き過ぎるとよろしくない方向にいってしまいます。

 

イノベーションではなく不正を生むようになった成果主義

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/6906?layout=b

 

欧米ではこの行き過ぎた成果主義が見直されつつあって、いわゆるノーレイティングというのも導入されつつあります。

 

【人事評価はもういらない!?「ノーレイティング」が突きつける評価制度、その課題】

https://corp.en-japan.com/success/3434.html

 

上記の記事にあるGoogle心理的安全性ですが、実際に社内で調査した結果、これを高めると生産性も上がるそうです。

 

【グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ】

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48137

 

この心理的安全性が、不正を防止するための抑止力となりえると個人的には考えます。つまり、ことさらに規則や評価で縛るのではなく、個人個人が心理的安全性を担保されることが、結果としてモラルの向上にもつながるのではと感じていますが、それはまた次回の話で。。