とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

働き方改革と企業文化

以前に本ブログで、働き方改革について軽く触れましたが

http://toaruit.hatenablog.com/entry/2017/06/14/234527

今回はこの働き方改革について、もう少し深く考えてみたいと思います。

 

少し前になりますが、諸々の事情で働き方改革を余儀なくされた電通ですが、残業は22時までという施策により現場は混乱しているそうです。というのも、元々は残業ありきで価値を出していた部分が、退社時間の制限により難しくなってきた為です。

 

【働きたいのに働けない!「最高益」でも電通社内は大混乱】

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52489

 

この一種の荒治療ともとれるような電通の事例ですが、いきなり今までのやり方を変えるということが果たして、あるべきかというのは少し考えてもよいと思います。

働き方改革に積極的に取り組んでいる会社として、サイボウズが挙げられるのですが、サイボウズでは制度ありきではなく、会社の目的を達成する為にはどのような制度設計が良いかという観点で、働き方改革を行っています。

 

サイボウズが「働き方改革」を実現できた理由 - 人事制度は"生もの"だ】

https://s.news.mynavi.jp/articles/2016/02/25/cybozu/index.html

 

つまりは、働き方は会社の目的や方針に沿う形でないと上手くいかない可能性があり、働き方を変えるということは単純に制度を変えればよいというだけでなく、根本的な意識を変える必要性がある、ということになります。下記の記事にある通り、働き方と企業文化は関連しているといえます。

 

【企業文化を変えずして、働き方改革は進まない】

http://www.scholar.co.jp/column/detail.php?id=289

http://www.scholar.co.jp/column/detail.php?id=290

 

企業文化は、ドラッカーも言っている通り会社が他社との競争優位を築くための重要な要素の一つです。

 

【企業文化は戦略に勝る:バリューとパーパスがカギ】

http://www.sustainablebrands.jp/sp/news/us/detail/1189313_2140.html

 

つまりは、働き方を変えるということは、自社が他社とどう競合優位性を築くかという観点においても、検討が必要ということになります。