オープンソース(OSS)はライセンス料がかからない、かつ機能的にもベンダー製品と肩を並べる部分もあり、システム構築時の現実的な選択肢となっていると思います。特に価格面の観点からOSSでよいと考えてしまいがちですが、今後の運用を見据えると実はそうとは限らないということもあります。下記は元々LinuxベースのOSで運用していたミュンヘン市が、Windowsに戻そうとしている事例です。
【鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:「オープンソース vs. Windows」の最前線だったミュンヘンの現在】
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/spv/1703/20/news009_0.html
ミュンヘン市で使っているLinuxベースのOS(Limux)は、カスタマイズをかけていることもありパッチ適用の対応が、大変となっているとみられます。結果、OSの更新が滞っているんでしょうね。
また、他の側面としてLinuxで使用しているOfficeソフトにおける、MS製品との互換性の問題が挙げられます。
【「Linux移行完了を受けて調査しているだけ」--ミュンヘン市、Windows回帰報道にコメント】
https://japan.zdnet.com/article/35053843/
ミュンヘン市の事例だと、OSSにするといったことが目的となってしまい、実際の業務に則しているかとか運用どうするかといった観点が足りなかったのではと感じます。
下記記事でMS牛尾が言うように、ベンダーロックインを過度に避けて、本来やりたかったことが出来なかったり人手がかかる運用になるのは本末転倒ということですね。
【“Be Lazy”で自動化の第一歩を踏み出そう! マイクロソフトの牛尾氏が語る「DevOpsにおける自動化のコツ」とは【デブサミ2017】】