とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

UPQの騒動とアメリカでの品質

少し前にUPQというベンチャー企業が、スマホの発火やディスプレイの誤記載で話題となっていました。UPQは製品自体は中国で生産しているとのことですが、品質確認が不十分だという指摘をネット上で受けています。

また一方では、ミスの批判ばかりでは日本のベンチャーは育たないとの意見もあります。

 

【誤表記問題に対する池澤あやか氏の指摘から始まる「ものづくりを取り巻く環境変化」「メーカーと消費者の責任範囲」に関する議論】

https://togetter.com/li/1106400

 

池澤さんの意見は個人的には半分当たってて、半分外れてるのかなと思います。

ベンチャー企業が多数生まれているアメリカを参考にすると、確かにミスに対して緩いイメージはありますが、顧客の商品に対する評価は日本以上に厳しいものと思います。それは、アメリカ特有の返品制度にあります。

 

【「やっぱりいらない、返品だ!」が当たり前の国】

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/10230706/

 

消費者は気に入らないものは返品できるので、購買に対する壁が低く新しいものは試しやすい環境にあるといえます。逆にいうと新しいものに非常に魅力があり、消費者に返品を考えさせるようなことがなければ多少のミスがあったとしても成功できる可能性があります。爆発的に売れたWindows95もいかに一般の人に魅力的になるかという思想で開発され、リリースされました。

 

【「仕事が遅すぎる人」に共通する残念な考え方】

http://toyokeizai.net/articles/-/122089?display=b

 

ジョブスも、いかに魅力的な製品を産み出すかということを追及し成功しましたので、日本でもこういったマインドを持った会社がたくさん出てくるとよいですね。

 

スティーブ・ジョブズが社員に強いた「限界を超える」要求】

http://best-times.jp/articles/-/5536