先日、楽天が社内組織をカンパニー制にするとのニュースがありました。
【楽天、グループ内カンパニー制導入によりユーザーの声に即応する組織へ】
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2016/0401_01.html
カンパニー制と言っても今までと何が変わったのか、あまりピンとこないかと。とりあえず経営学的な観点から事業部制(楽天でいうところのビジネスユニットになるかと)と、カンパニー制の違いについて書いてみたいと思います。
事業部制とカンパニー制では、財務諸表における責任の範囲が異なります。(経営学的には「センター」という用語を使うようです)
事業部制はプロフィットセンターとなり、財務諸表でいうところのPL、つまり利益に責任を持ちます。
【プロフィット・センターとは | ビジネススクールならグロービス・マネジメント・スクール】
http://gms.globis.co.jp/dic/00915.php
かたやカンパニー制ですが、インベストメントセンターとなり、財務諸表でいうところのBSまで責任を持ちます。
【インベストメント・センターとは | ビジネススクールならグロービス・マネジメント・スクール】
http://gms.globis.co.jp/dic/00487.php
評価指標としては上記解説にもある通り、投下資本利益率(ROI)となります。経営陣はカンパニーに対する投資金額を決定し、どの資産に投資をするのかはカンパニーの担当者が考えます。