とあるIT屋の独白

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ERPの役割

今更ながらERPとは何かということについて考えてみたいと思います。ERPとは企業の基幹システムで営業・会計・在庫等々のモジュールが含まれている…、という回答になりそうですがもう少し本来的な役割から、個人的見解でアプローチしてみたいと思います。

ERPとはEnterpriseResourcePlannningの略で日本語に直訳すると、企業資源計画です。そして、ERPを実現するためのシステムがSAPが提供しているようなERPパッケージになります。

ERPは下記MRPの概念が元となっています。

 

【資材所要量計画】

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%87%E6%9D%90%E6%89%80%E8%A6%81%E9%87%8F%E8%A8%88%E7%94%BB

 

上記Wikipediaにある通りMRPでやりたいことは、将来の販売見込みに必要な資材の量を算出することです。

これをERPに置き換えると、まず将来目標は会計数値から始まると思います。目標に対して、どのくらいのヒト・モノ・カネが必要になるか算出することが、本来の意味でのERPの役割と考えられます。

ERPというと、どうしても基幹業務のシステム化というイメージが強いのですが、なぜシステム化するかというと企業の資源配分を計画する際に必要となるデータだからです。企業の全業務を網羅しないと、最終的な計画値が精緻なものとならない為です。業務のシステム化にとどまらず経営の計画に活かすということが、ERPを導入しているどの程度の企業が実践できているでしょうか。