とあるIT屋の独白

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会長と社長の役割

会長と社長の役割の違いについて、以前気になって少し調べてみたのですが、会社法上決められているものでもないので各社によって様々という結論になりました。社長よりも権限がある会社もあれば、名誉職的な位置付けの会社もあります(傾向としては、名誉職的な位置付けの方が多い感があります)。これだけだと何分あいまいなので、私的に役割について考えてみました。

参考にしたいのは現カドカワ社長の川上氏で、氏がまだドワンゴ会長のみをしていた時を語った記事。

 

【出社しない、会議に出ない! ネットの寵児の仰天経営論【2】 -対談:カドカワ社長 川上量生×田原総一朗

http://president.jp/articles/-/16760?display=b

 

特筆すべきはその絶妙なポジションで、会長がいなくなっても会社の事業はまわるし、特に従業員からも必要とされていなかった点。しかし、将来の中核事業の種をまいて成功させてしまうのがすごいところですね。

社長の立場は会社の代表として、事業のリソース配分決定や対外的なIRなど主に現行事業をベースにした責任者としての役割になるかと考えます。かたや、会長はもう少し遠い未来を見据えた行動をとるべきで、ドワンゴにとってそれが新規事業の立ち上げだったのだと思います。理詰めだけではなく、いわゆる直感力が問われる立場なのかなと感じます。

会長でないにしろ、会社の偉い人で変なことを言い出す人が一人くらいいたほうが、面白いことができるのではないでしょうか。(BtoBの会社では中々難しいですが)