最近ではクラウドという言葉もかなり一般化してきて、会社でも耳にする機会もあるかと思います。ただ、クラウドという言葉の意味について受け手側があまり考えず、あたかも目新しい技術であるかのように使用されているケースもあるかと思います。IT業界ではワードの定義をきちんとせず、新しい用語がよく使われます(バズワードと呼ばれます)ので、少し調べてみました。
こういった用語の定義は、まずWikipediaが参考になり、下記のページに書かれていることを要約すると、クラウドサービスとは事業者から提供されるサービスの資源(ハードやソフト)に関し、ユーザ側は接続環境(インターネットやブラウザ)を用意すれば利用可能なサービスとなります。利用者側はハードやソフトを買わずにサービス利用料金を事業者に支払います。
そして、クラウドサービスは事業者が提供するサービスによって、以下3分類に分けられます。
【SaaS(サース、Software as a Service)】
MicroSoftのOffice365に代表されるような、ソフトウェアをサービスとして利用する形態です。ユーザは基本的にブラウザがあれば使えるサービスが多いです。
【PaaS(パース、Platform as a Service) 】
Google App Engineが代表例で、予め用意された環境にユーザが作成したアプリケーションを配置できるサービスです。なお、Google App Engineは無料でスタートでき、一定のサーバの負荷に応じて課金されますのでテスト用に何かをアップする際には中々有用かと思います。(私も昔遊びでサイトを作ったりしてました)
【IaaS(Infrastructure as a Service)】
Amazon EC2が代表例で、インターネット上に用意された仮想環境でOSの構築から可能です。使用料は基本的に従量課金になります。
IT関係者以外のエンドユーザにとっては、おそらくクラウドといえばSaaSになると思います。ただ、Saasについては特に目新しい概念ではなく、メールなどはかなり前からWebで使えました。ただ最近になってようやく、パフォーマンスやセキュリティ面等の技術的な面が向上し、ビジネスでも利用される流れになってきたのではと感じます。