とあるIT屋の独白

ITや経営について主に書きます

要件定義の難しさ

システム開発の工程の中でも要件定義は最も不確実性が高く、漏れ等があると後々まで尾を引くこともあります。最近ではIPAが要件定義に関するガイドラインを作成しています。

 

【上流工程で失敗プロジェクトを防ぐ、IPA/SECがガイドブックを公開】

http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/020100325/?ST=spleaf

 

アジャイルだと動くものを速く作るという開発スタイルなので要件定義を簡略化できると思われがちです。短期間で開発サイクルを回す関係上、軽視されてしまう部分もありますが、基本的には要件定義が必要で短い期間で決めきるといったことが求められてきます。

こういったことを念頭におかずにアジャイルで進めてしまうと、プロジェクトの成功率も下がってしまいます。

 

アジャイルを無責任に広めるのはもうやめよう】

http://frontline.fm/2015/08/27/antiagile/

 

大きなシステムの要件定義となると、まずは利用部門の協力を取り付けるということから始まり、泥くさい調整も必要となってきます。損保ジャパンではそういった調整を含め、要件定義に4年かかっています。

 

【損保ジャパン、要件定義に4年がかり】

http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/346926/032700904/?ST=spleaf

社内コミュニケーションのやり方

少し前にチャットサービスのSlackが、Amazonに買収されるのではとのニュースがありました。

 

【Slack、再度5億ドル調達へ――エンタープライズ・チャットサービスの確立を目指す】

http://jp.techcrunch.com/2017/06/16/20170615slack-is-reportedly-raising-another-huge-500m-round-of-funding/

 

これは、エンタープライズチャットという領域が、ある程度の地位を確立しているということが言えると思います。日本でも特にIT系でこういったチャットサービスの利用は増えているように感じていて、私の会社でも少し前から使っています。下記の記事のように、大きめのSIerでも導入されていたりします。

 

【歴史あるSI企業でSlack導入に成功した方法――そして社内の風通しが良くなりムダや停滞感も消えていった】

http://enterprisezine.jp/article/detail/9160

 

チャットサービスを使うとメールよりも気軽に、報告や連絡ができコミュニケーションの効率が上がると感じています。ただ、会社のコミュニケーションツールとしての採用となると、やはり導入効果はどうだといったことが求められてくるので、最初は小さめに自分のチームだけで使ってみるなどスモールスタートで始めてみるのがよいかもしれませんね。

E2D3というプロジェクト

エクセルのグラフ等、きれいに見せたい時があると思うのですが、デフォルトで用意されているのが微妙だったり、上手く想定通り作れないということがあると思います。そんな時はオープンソースで様々なデザインが用意されているE2D3を試してみるとよいと思います。

 

【誰もが簡単にデータビジュアライゼーションできる世界を目指して! 日本発OSSプロジェクト「E2D3」とは】

http://codezine.jp/article/detail/9567

 

実際にどんなグラフが作れるか、下記の記事に例があります。

 

【【エクセルが神進化】 エクセルでできるデータビジュアライゼーション 【E2D3】】

https://matome.naver.jp/odai/2142183563001150201

 

内部的な仕様としては、エクセルからD3.jsというJavaScriptのライブラリを呼び出しています。D3.jsは下記の記事の通りweb上で、グラフ等を描画する為のものとなります。

 

jQueryの次に学びたい!D3.jsはWebデザイナーの最高の武器になる】

https://www.webprofessional.jp/d3-js-data-visualizations/

チャットボットを作成できるサービス

最近はチャットボットが置いてあるサイトは、それほど珍しくなくなってきました。有用なボットが作成できれば、人手でやっている問い合わせ対応などの作業効率化にもつながるので、積極的に活用したいところですね。

 

【ボットで実現する働き方改革】

http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/watcher/14/334361/061900862/?ST=spleaf

 

たた、いざ作るとなると手間がかかってしまったりだとか、お金がかかるというような懸念が出てくると思います。最近では無料でボットが作れるサービスも出て来ていて、スモールスタートで活用していけるのかなと感じます。以下はhachidoriというサービスの料金プランです。

 

【hachidoriのプラン】

https://hachidori.io/price

 

hachidoriは下記ページにあるように、GUIで手軽にボットが作れます。

 

【チャットボットプラットフォームhachidoriを使って、FAQbotを作ってみる】

https://bita.jp/dml/hachidori_faqbot

曲の雰囲気やテンポがわかる音楽検索

gracenoteというAPIを使用して、音楽の雰囲気が分かる検索を作ってみました。(相変わらずUIは微妙です)

【曲の雰囲気やテンポがわかる音楽検索】
https://toaruit-1302.appspot.com/musicsearch

 

gracenoteについては下記にAPIの使用やサンプルがあります。

【Gracenote Developper】
https://developer.gracenote.com/ja

テレビの位置付け

テレビとネットの融合がさけばれてしばらくたちますが、その間に様々なサービスが出て来ていて、従来の地上波を視る手段としてのテレビから、役割も変わってきているものと感じます。

まずハード的な観点で挙げられるのはAppleTVかなと思います。AppleTVではスマホのようにアプリのインストールをすることで、YouTubeNetflixをみることができます。

 

【「Apple TV」で生活はこう変わる――YouTubeが大好きな主婦の場合】

http://www.itmedia.co.jp/pcuser/spv/1512/11/news079.html

 

AppleTVはOSもテレビ用に開発するなど、Apple社としても力を入れているようです。

 

【AppleTVに秘められた壮大なる発展シナリオ】

http://toyokeizai.net/articles/-/85154?display=b

 

コンテンツ的なところでいくと、ネット放送局のAbemaTVが挙げられると思います。AbemaTVでは地上波のテレビと同様に、広告収入がメインとなっているので視聴者は基本無料で視ることができます(有料でのサービスもありますが)。ネット放送局なのでスマホアプリやWebから視聴します。

 

【AbemaTV-Wikipedia

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/AbemaTV

 

現在のところ赤字のようですが、ひろゆき氏の予測では失敗する見込みだそうです。

 

【西村ひろゆきが大胆予測「AbemaTVは失敗する。コスト面で本質的に無理」】

http://netgeek.biz/archives/91509

 

AbemaTVは、各チャンネルのカテゴリーがある程度はっきりしていて、コンテンツ的には固定の視聴者を獲得しやすいのではと感じています。今後はいかに視聴者を増やして広告収入を得るか、というのが考慮すべきてころでしょうか。

最後に地上波のテレビですが、下記の記事のように数ある中の一つのコンテンツとしての役割にすぎない、という感じになってきているのではと。

 

【お前はただのコンテンツにすぎない。
--氏家夏彦さんのテレビ進化論--】

http://hamidashi.com/column/2014/06/02/-----1.html

 

動画配信サービスやそれを見るデバイスが多様化し、視聴者側も選択肢が増えているので、各人が思い浮かべる「テレビ」の形は異なるものになっていくかもですね。

 

Azure CosmosDBとは

今年の5月にMicrosoftクラウドで使えるNoSQLのDB、Azure CosmosDBを発表しました。

 

【[速報]マイクロソフトがグローバル規模の分散NoSQLデータベース「Azure Cosmos DB」発表。数ミリ秒のレイテンシ保証、一貫性の強さを選択。Build 2017】

http://www.publickey1.jp/blog/17/nosqlazure_cosmos_dbbuild_2017.html

 

DBにアクセスするための様々なAPIが用意されていて、以前に本ブログで紹介したDocumentDBも、Azure CosmosDBに機能の一部として、取り込まれているようです。

 

【NoSQLの使いどころ】

http://toaruit.hatenablog.com/entry/2017/04/16/143726

 

また、クラウドらしくリージョン毎のデータの分散や、一貫性なども考慮されていて、業務用途でも耐えられそうな設計となっています。

 

【謎の分散データベース「Azure Cosmos DB」一問一答】

http://ascii.jp/elem/000/001/486/1486643/